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視野 [釣り]

おばんです。

昨日は、はずしましたねー、ハハ(^^;

やっぱり、路線を間違えたかも。

シリアスじゃなく、綺麗なお姉さんシリーズCMにしておくべきでした。

今度、探しておきますね。


本日のお題は視野。

視野といっても、魚から見た水中と空中の視野の話です。

「フィッシュ・ウインドウ」という言葉があります。

直訳すると「魚の窓」なんですが、水中の魚から水面を通して

空中を見た場合に、外の景色を見ることができる水面上の境界線

みたいなもので、魚は、この窓枠の内側からしか空中の景色を

見ることができないという現象のことです。

別に、魚でなく人間でも、水中に居れば同じ現象が現れます。

 

超概略で言うと、魚の目から水面を見上げて、約50度の角度

(仰角で言うと40度ということになるのでしょうか)で切り取られる

円内からしか空中の景色は見えないと言うことです。

この円=窓のことをフィッシュ・ウインドウと言います。

ただし、光の屈折の関係で、このフィッシュ・ウインドウよりも

広い範囲の風景をウインドウ内から見ることは可能です。

が、しかし、このフィッシュ・ウインドウ枠の外側の水面を通しては、

全反射の影響で、空中のものを見ることはできません。

 

フィッシュウインドウ.jpg

 

さて、フライフィッシングのフライは、大別すると、水に浮くドライフライと

水中に沈むウエットフライに分けることができます。

最近ネットでフライのサイトに行くようになり、このドライフライというのは、

極めて特殊なものであったのだということが、今頃わかりました。

(「何年フライやってんだ!」と、笑われそうですね。)

そして、ドライフライに相当する餌釣りもルアー釣りも、どうやら無さそうです。

何を言っているかというと、極端な言い方を許していただければ、

ドライフライはフライ(餌)を空中に保持する釣り方なのです。

 

ところで、最近、ミノーフライやバックフロートフライというのがあります。

これらは、水に浮くフライなのですが、ドライフライと違って、

フライを水中に保持する釣り方なのです。

この点では、フローティングのルアーと同じなのです。

 

お分かりでしょうか?

 

言葉で「水に浮く」と書くと区別できませんが、

ドライフライは表面張力で水に浮くアメンボウと同じで、

ミノーフライやフローティングのルアーは、浮力で水に浮く船と同じなのです。

従って、ドライフライは空中にあり、フィッシュ・ウインドウ内に入ってこない限り、

魚から見えないのです。

流れのある渓流では、フライはあっと言う間に流れてしまいますので、

フィッシュ・ウインドウ内に入った瞬間、魚は餌かどうかを判断し、

美味しそうな餌が飛び立ってしまわない内に、急いで捕食しようとして、

空中に飛び出す程、激しくライズしてきます。

(って、魚になった気持ちで書いてますけど、真相は不明ですよ。)

まあ、これがあるからドライフライは面白くて、止められないのですが、

これは、どう転んでもルアーでは演出できない釣り方だと思います。

 

一方、フローティングのルアーというのは、正に船の如く浮く訳で、

これは屈折率や全反射の影響を受けることなく、水中のどの角度からでも

見ることができる視認性の高いものです。

そして、これまで、このフローティングルアーに相当するフライは、

知っている限りでは、バスバグなどのバスフライがあったのみでした。

(バスフライはどちらかというとポッパーぽいと思うが、よく知らない)

しかし、最近になって(いつ頃からは知りません)、フローティング系の

ミノーフライやバックフロートフライ、鯉釣り用のフライなどが現れて、

実績をあげるようになりました。

 

この何ヶ月か、フライでバラを釣ることに夢中になっていますが、

あたかもドライフライにライズするトラウトの如く、バラがミノーフライに

バイトしてきてくれます。

思うに、バラをドライフライで釣るなど、どのようにアプローチして

よいか想像すらできませんが、このミノーフライの出現のお蔭で、

ドライフライ的な釣趣も味わうことができるということに、

今更以って、開発者に感謝したい気持ちです。

しかも、ドライフライにはない、ミノールアー的な要素も兼ね備えており、

この点も、使う側にとって大変ありがたい機能です。

 

まったく、色々な方々が、日々、研究を重ね、試行錯誤の上で、

有効な釣法を考案して下さるお蔭で、私のような一釣り人が

その恩恵に与れるわけで、感謝、感謝であると同時に、

創意工夫の重要さを改めて感じている今日この頃です。

 

思えば、バラ釣りもチャドー釣りも、momoさんや、り~まんさん、

その他のパイオニアの方達の試行錯誤や工夫をお聞きして、

それを真似させて貰うことで、楽しみを享受しており、

この点、改めて、深謝申し上げます。

 

できれば自分も皆さんの参考になる「何か」を作り出せれば、

とは思いますが、根が面倒くさがりなゆえ、期待できません。

まあ、できるだけ詳細に釣行記を記載する程度が関の山です。

悪しからず。

 

尚、フィッシュ・ウインドウやバックフロートフライ、フライで鯉釣りなど詳しくは

以下の藤田克昌さんのHPでご覧下さい。

http://www.level4.jp/trout_fly/trout-2.html

 

แค่นี้นะครับ 以上

 


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コメント 10

momo

へぇ~ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




難し過ぎて解んない。もう一度読んでみる。
by momo (2008-11-20 00:33) 

tokuhain

momoさん。今度のご邸宅にプールがあったら、潜って試してみて下さい。
ついでに、色々なルアーを娘さんに引いてもらい、魚になった気持ちで見直してみると、何か見つかるかも。
by tokuhain (2008-11-20 00:49) 

galle

やっぱりフライは奥が深い。
理屈では「へぇ~」と思うのですが、実感は・・・




潜ってみないと分からないのかも。
by galle (2008-11-20 08:03) 

tokuhain

galleさん。これはドライフライの特殊事情ですよ。ボディーの一部または全部が水面下にあるものに関しては、フライ、ルアー、餌、全て視野的な面では同じです。
水面上で羽化したカゲロウとか、水に落下した軽い昆虫なんかは、羽毛の関係で表面張力が働き、水のフィルムの上に乗っているような感じになり、水面の屈折の影響で、見える範囲が限定されるということです。これは、そのような昆虫を捕食しているトラウトに限定的な話なのかもしれません。フィッシュ・ウインドウは別名トラウト・ウインドウとも言うようですから。

by tokuhain (2008-11-20 10:58) 

リュージョン

・渓流で餌釣りしてると、ヤマメが目印に飛びついてくる(餌食わんくせに!)
これまさにトラウト・ウインドウですね。
しかし、こんな経験もあります。
・ルアーのリトリーブ完了後、あ~だめだったと思ってると、
 垂らしたままのルアーに水中から飛びついてくる(バス・スズキ・雷魚)
・養殖魚に餌を投げると、空中にあるうちから魚が飛び上がって食う(バラ)
ウインドウ内だったのか…
by リュージョン (2008-11-21 01:06) 

り~まん。

タイでフライをしていて、さらにブログで情報発信をしている人は、ほとんど居ないと思います。
そういう意味では、フライでバラを釣ってみたい人達(日本人)にとっては、あこがれの的だと思いますよ。
僕にはフライの事は分かりませんが、これかれも頑張って記事にして下さい。

ところで、最近の更新頻度はスゴイですね。(笑)
by り~まん。 (2008-11-21 01:44) 

tokuhain

リュージョンさん。みんなウインドウ内なんですが、人間からすると様々な考え方が可能です。
水中の物は遠くからでもよく見え過ぎて、空中の物より見切られ易い(騙すのが難しい)。
湯飲みに水を注ぐと、それまで見えなかった底に入れた1円玉が見えるというように、屈折を利用して空中が見えてしまうということもあり。
で、養殖場やボリでは魚が学習してますので、比較的空中に意識がいっているとも考えられます。
で、これはあくまで視覚的な話で、多分、臭いや振動(波動)なども、魚達は敏感に感じ取っているのでしょう。
また、視覚も含めて、人間が感じ取れる域外の部分が大きく影響している場合、私たちの考えなどは、まるで頓珍漢で、滑稽なものでしかありませんね。
by tokuhain (2008-11-21 11:04) 

tokuhain

り~まんさん。そう言って頂けるとありがたいです。
が、例によって、専門的な用語やら名前やらを覚えない私ですから、多分、詳しい方にとっては、物足りない感じだと思います。
私は、どちらかと言うと、「自分が釣りたいやり方で、釣れればそれで良し」という感覚なもんですから・・・。
そういう意味では、もし、使えそうな情報がありましたら、ご自由にお使い頂いて、まったく構いませんってスタンスです。
更新頻度・・・・やばいです。こんなこと続くはずがありません。
その内、トーンダウンします。
by tokuhain (2008-11-21 11:13) 

J2

う~ん・・・
理科苦手だったんですよねぇ。。。
何度も読んで、1日経ってしまいましたが、難しすぎてまだやっぱり良く理解出来てません。
このフィッシュ・ウインドウの部分が、魚眼レンズみたいに見えてるんですよね?
でも、魚って見るだけじゃなくて、音とか、波動とか、匂いとかいろんな要素で、喰いついて来る訳ですよねぇ。
見えてないものに喰いつく可能性ってないんですかね?
最後は必ず目で確認するのかな?

やっぱり一番手っ取り早いのは、魚の友達探すこと、なのかなぁ?
by J2 (2008-11-21 12:32) 

tokuhain

J2さん。正解!魚の友達を探すことに尽きます。
まっ、この話は、「どのように」見えているかではなくて、「どの範囲」が見える範囲かってこと。目で確認する場合は、そこに来てくれないと、確認のしようがないってことかな。
なので、目だけではく、色々な感覚器官を使って、生き延びようとしていると思いま~す。
by tokuhain (2008-11-21 14:03) 

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